お久しぶりです。
最近追加された猛り爆ぜるブラキディオスの装備が徹甲榴弾装備向けなのもあって、徹甲榴弾運用のボウガンを使用する装備をよく見るようになりました。ご存知の方もいるかもしれませんが、徹甲榴弾のダメージには上限値が存在します。今日は徹甲榴弾のダメージの上限値についてまとめたいと思います。
徹甲榴弾とは?
そもそも、徹甲榴弾とはどういう弾なのでしょうか。徹甲榴弾とはモンスターに着弾すると同時に突き刺さり、一定時間後に爆発する弾です。爆発には気絶効果が付与されていてモンスターの頭に撃ち続けるとスタンを取ることができます。もともとこの弾には味方を吹っ飛ばす効果が付与されてましたがMHW以降ではそれが撤廃されてしまったため、マルチプレイでも使いやすい弾になりました。
徹甲榴弾の弾威力は肉質無視の固定ダメージと火属性ダメージの2つから構成されていて、Lv3徹甲榴弾の場合は 固定24+火5 となってます。
これらのうちダメージの上限値が存在するのは固定ダメージの方で、それはIBでは武器倍率の上限値が決まっているのが理由です。火属性ダメージの部分は火炎弾などのように火属性攻撃強化スキルで増やすことができません。
武器倍率の上限値
武器倍率というのは、表示攻撃力を武器係数で割った数値です。武器係数は武器ごとに決まっていて、ライトボウガンの場合は1.3、ヘビィボウガンの場合は1.5です。例えば、ラージャンヘビィ(金獅子筒【重雷】)の表示攻撃力は495なので、武器倍率はとなります。
MHWでは武器にカスタム強化で攻撃力を増やすことができましたね。IBではパーツ強化や、覚醒武器における覚醒能力によってさらに攻撃力を増やす手段が増えました。武器倍率の上限値は武器単体でのトータルの武器倍率の2倍で計算されます。トータルなのでそれらの強化で増えた攻撃力も加味されます。さきほどのラージャンヘビィに攻撃カスタムを2つ追加したとします。攻撃カスタム2つで武器倍率は10増えるのでトータルの武器倍率はとなります。よってこの武器の武器倍率の上限値はとなります。
普段の装備ならどれだけスキルを盛ってもその上限値に達することはあまりないですが、徹甲榴弾の固定ダメージを計算するときはスキル構成に注意しないと上限に達してしまいます。それはダメージ計算式において砲術スキルとネコの砲撃術が適用された武器倍率が使用されるからです。
砲術スキルとネコの砲撃術
徹甲榴弾の威力を上げるスキルとして、砲術スキルとネコの砲撃術があります。前者は対応するスキルポイントがついた防具をつけることで発動し、後者は食事スキルですが日替わりスキルではないのでいつでも発動可能です。
砲術スキルはシリーズスキルで砲術・極意を発動させて砲術Lv5をつけると最大1.5倍まで威力を上げることができます。砲術・極意を発動させない場合は砲術Lv3までなので最大1.3倍までです。
ネコの砲撃術は威力が1.15倍になる食事スキルです。ネコ飯を食べるだけで発動可能です。威力を上げるために攻撃大とセットで食べると良いでしょう。
砲術Lv5はとても魅力的ですが、何も考えずにこのスキルをつけて他の火力スキルをつけるとすぐ上限値に達してしまいます。具体的にスキルを仮定して計算してみましょう。
上限に達する具体例
武器はさきほど登場したラージャンヘビィに攻撃カスタムを2つつけたもの(合計の武器倍率は340)とし、スキルは攻撃Lv7(武器倍率+21、会心部分は無視)、挑戦者Lv7(武器倍率+28、同左)、砲術Lv5(1.5倍)とし、爪護符や鬼人薬Gなどのアイテム系は全て使用するとします(なので合計で武器倍率+42)*1。食事スキルは攻撃大(武器倍率+15)にネコの砲撃術(1.15倍)とします。
固定ダメージ部分は肉質無視なので、徹甲榴弾を撃つ対象はトレーニングエリアの柱(80 + 火30)とします。
武器倍率の上限値は上で見た通りです。
挑戦者スキルをつけたため、ダメージ計算を非怒り時と怒り時の2通りに分けて計算します:
(1)非怒り時
固定ダメージを計算するにあたって使用される武器倍率は砲術スキルとネコの砲撃術が反映された武器倍率が使用されます。それらのスキルは加算補正*2の前に乗算されるため、ここで使われる武器倍率は、
となり、非怒り時は上限に達していません。したがって固定ダメージは、
と求められます。火属性ダメージについては肉質が絡んでくるため、
となり、合計ダメージはとなります。
(2)怒り時
怒り時は挑戦者Lv7が発動するため、計算に使用される武器倍率にその分が加えられます:
しかし、この武器倍率は上記の上限値を突破してしまっているため、固定ダメージを計算するときに使用される武器倍率はとなります。したがって固定ダメージは、
となります。火属性ダメージは非怒り時と同じなので、合計ダメージはとなります。
どれだけスキルを盛ればよいか
先ほどの例では、非怒り時は上限を突破しなかったものの怒り時では突破してしまいました。装備を組む段階でどれだけスキルを盛れば上限に達しないかを知っていれば、余ったスキル枠に他のスキルをつけることができます。
砲術Lv5を発動させ、爪護符などのアイテム系は全て使用し、食事は攻撃大を選びネコの砲撃術を発動させたとします(この時点で武器倍率+57)。上記の例のヘビィを使ってあとどれだけ加算補正を盛るとダメージの上限に達してしまうかを計算すると次のようになります:
なので加算補正で37以上増やしてしまうと上限に達してしまうことがわかります。逆に加算補正で36以下までしか増やさなければ上限に達することはありません。先ほどの例では、非怒り時は加算補正が21しかなかったため上限に達しませんでしたが、怒り時はそれが合計で49もあったため上限に達してしまったことがわかります。
いま計算したのは武器倍率が340の時の加算補正の上限値(ここでいう36のこと)ですが、この値は武器倍率によって変化します。縦軸を加算補正の上限値、横軸を武器倍率としたときの両者の関係は以下のようになります:
自分が使いたいボウガンのトータルの武器倍率がグラフの横軸のどこになるかを探せば、加算補正でどれだけ盛れば上限に達しないかがわかります。具体的には、トータルの武器倍率が310の場合は加算補正で28まで盛るとダメージの上限に達しないことがわかります。また、トータルの武器倍率が285の場合は加算補正で21までで十分だということがわかります*3。
ここでは砲術Lv5の発動を前提におはなししてきました。ダメージの上限に引っかからないようにするには加算補正を最適化する方法だけでなく砲術スキル自身を最適化する方法もあります。
砲術Lv5とネコの砲撃術だけで倍あるので、たとえば砲術をLv3に留めて真・弾丸節約をつけてより1発でも多く撃つ装備構成も考えられます。
砲術スキルの調整
砲術Lv3は1.3倍でした。これにネコの砲撃術を合わせると倍となるので、実は砲術Lv5相当の威力を出すことができます。
ラージャンヘビィはLv3徹甲榴弾が単発自動装填なので自動で*4リロードしてくれますが、最近追加された激昂したラージャンのヘビィ(鬼神雷砲【獣神】)はボタン操作でリロードする必要があります。その手間を省くために弾丸節約系のスキルを積んでいる方がいらっしゃるかもしれません。
念の為、加算補正の上限値を確認しておきましょう。先ほどとは違い今回はかなり余裕があります:
なので砲術Lv3までしか積まない場合は加算補正の上限値を気にする必要はありませんが、その分弾丸節約系のスキルで徹甲榴弾そのものの発射数を補わないと十分な火力が出せなさそうです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。お身体に気を付けてすごしましょう。